糟屋郡宇美町 M様邸 外装板(ボード)・カラーベスト(コロニアル) 塗装工事

今回の仕様について

M様の一番のご要望となりますブリード抑制に付いてのご説明となります。
現状では外壁面全体に、シーリング材の可塑剤によるブリードと呼ばれる症状が発生しております。
シーリング ブリードシーリング ブリードシーリング ブリードシーリング ブリードこれは新築時に使用されているシーリング材が、ノンブリードタイプのシーリング材出はなかった為、数年経過後にシーリング材の成分「可塑剤」が表面に滲んでくることにより、塗装を侵し変色させてしまうことが原因となります。
新築時から数年後に建てた業者に話をしまして、再度外壁面の塗装を行なってもらったとの事でしたが、それでも数年後に以前よりは多少薄くなったものの、同じようにブリードと呼ばれる症状が発生したとの事でした。

この症状を改善する方法としまして、強溶剤タイプの塗料を使用するか、もしくはブリード抑制プライマーをシーリング部に塗布しまして、再度塗装を行うかの2通りの方法があることになります。
まず強溶剤タイプの塗料を使用するという方法になりますが、近年の戸建の塗装事情から考えますに、塗替(新築)において臭気の強い強溶剤タイプの塗料を使用するという選択肢は、近隣の匂いの問題や、在宅をされている人への匂いの影響から考えますと、選択をすることは困難となってしまいます。
従いまして、ブリード抑制プライマーを使用するという選択肢になるのですが、こちらも強溶剤ではありますが、塗布する箇所がシーリング部のみと限定される事により、先ほどありました近隣や在宅されている人への影響が比較的少なくなる為に、今回はこちらのプライマーの使用を考えております。

このブリード抑制プライマーの塗布を行った場合、ブリードの症状を抑える事はできるのですが、それでも完全に抑えるとは言いがたく、表面に出てくる可能性も捨てきれないこととなります。
今回のM様のご要望としまして一番にブリードを抑えるということがありますので、仮にブリード抑制プライマーを使用した場合において、ブリードを完全に抑える事が出来なかったとしても、2段、3段の対策を行っておき、最終的に塗装面にブリードが発生しないような仕様での施工を行う予定としております。

  1. 1番目の対策としまして、ブリード抑制プライマーの使用。
    「エスケー化研」SKバリヤプライマー
    1. 2番目の対策としまして、ブリード抑制効果のある下塗材(シーラー)の使用。
      「関西ペイント」アレス水性エポレジン
    2. 下地の目詰りの状態次第で、微弾性フィラーの塗布。
      「関西ペイント」アレスホルダーGⅡ
  2. 3番目の対策としまして、上塗材に使用する塗料を通常の水性タイプでは無く、水性タイプよりはブリードを発生させる事が少ない弱溶剤タイプの上塗材を使用しまして、塗装を行うことにしております。
    「関西ペイント」 セラMシリコンⅡ

このような仕様で今回M様邸の施工を行う予定としております。