低汚染性 比較実験

光で汚れが分解され雨で流れ落ちるという塗料や低汚染性をうたっている塗料の性能が、実際に塗装を行った場合にどの程度の違いが生じるかという疑問を解決すべく、実際に弊社で行った実験の様子です。

このような実験は横浜の塗装店「曽根塗装店様」が先駆者でして、すでに非常に充実したコンテンツがホームページ内にあります。
興味のある方はご覧になると面白いのではないかと思います。

塗料の黙示録 比較試験による塗料性能解明の試み

実験概要

7種類(弱溶剤2液形4種類・水性3種類)の塗料を試験板(サイディングボード)と塩ビパイプにを塗布後、暴露状況においての各塗料の汚染状況を確認を行う。
試験板試験板(平面)とあわせて、塩ビパイプ(曲面)【曽根塗装店様 考案】も試験板の下部に設置。
低汚染試験板上部は砂骨ローラーでゆず肌状のパターンを付け、下部はパターン無しとする。低汚染試験板上部は汚れが溜まる形状を設け、また雨で試験板表面に流れ落ちるように設置を行う。低汚染

試験板設置後、2年6ヶ月経過後の様子。

A
A汚染状況 ✕

B
B汚染状況 ✕

C
C汚染状況 ✕

D
D汚染状況 ✕

EE汚染状況 ○

F
F汚染状況 ○

G
G汚染状況 △

以上の7種類の塗料の汚染状況から順番つけた場合、

  1. F
  2. E
  3. G
  4. A
  5. B
  6. C
  7. D

このような結果となった。

Fは当然の結果となったが、2番手がこの塗料の中で最も安価なEということに少々驚いている。
また、最も期待をしていた、低汚染性を謳っているDが最下位となってしまったことや、AやGなどの塗料メーカーが、思っていたよりも上位に入るということが、今回の実験を通してわかった。

塩ビパイプ【曽根塗装店様 考案】2年6ヶ月経った現段階では、どの塗料も非常に汚れた状態となってしまったが、早い段階で汚染性の差が生じていたため、短い期間で確認する事ができる、非常に有効な方法であることが今回の実験を通してわかった。
低汚染今回の結果を踏まえ、次回は色の統一を行い、また、今回と同様の塗料に加え塗料の種類増加も行い、試験板で塗装パターンによる汚染度合いの違いと、塩ビパイプで早期に差が出る特性を活かして、各塗料の性能の違いを再確認すべく、再度、今回の実験の結果を検証をしてみたいと思う。 2013/9/1