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理想的な工事を行うために

↓ 塗装工事と改修工事の違い
↓ 人工数の違いによる工事内容の違い
↓ 塗装工事において省力または簡略化されやすい工程
↓ 理想的な工事内容とは
↓ 思いを共有する
↓ 補足「保証」について

塗装工事と改修工事の違い

戸建塗替え工事の際に行われる「塗装工事」には実際二通りの分類がありまして、純粋に外観を塗り替えて綺麗にするだけの塗装工事というものと、建物の劣化状況に合わせて劣化箇所の改善を図り、改めて新築時のような機能回復を図る、改修工事と言うものにわかれます。
塗装工事は外観を綺麗にするだけの工事となり、改修工事は劣化した箇所の修繕を含んだ塗装工事ということになります。
どちらも最終的には塗装が行われますので、見た目的には全く同じものが出来上がりますが、内容的な事を考えた場合、一見同じように見えるものでも実際は違った工事内容のである場合が多いです。

例えばクラック一つの補修方法でも、 塗装工事での補修は単に表面上の補修のみとなる場合が多いのですが、改修工事での補修方法は、表面上の処理ではなくクラック内部からの処置を行うことにより、改善を図る工法で修繕する場合が多いです。

↓ 塗装工事で通常行われる表面上の処理方法(シール工法)
↓ 改修工事で行われるクラック内部からの処理方法(Uカット工法)

人工数の違いによる工事内容の違い

見積金額に対する考え方内にもありましたが、建物の塗り替え工事をするにあたり、12~15人工程度(2名で1週間程度の工事期間)で終わらせる工事と、30~40人工程度(2名で2週間~3週間程度の工事期間)程度で終わらせる工事とでは、一体何がどう違うのかということを話していきたいと思います。

「12~15人工程度(2名で1週間程度の工事期間)」の場合

通常の塗装工事の内容で工事を行いますと、大体この程度の人工数(期間)で工事を終えることが出来ます。
建物の状況においては、実際には省くことが出来る工程などもあるため、それらの工程を省略、もしくは簡略化したりした場合では、この期間よりも短い期間で終わることも多々あります。
省略する際の判断は各業者によって違っており、ある程度しか省略を行わない業者もいれば、徹底的に省略する業者もいますし、反対に全く省略を行わない業者もいますので、一概には省略の程度は実際にはわかりません。
実際に省略されるような作業を次の項目で紹介しております。

「30~40人工程度(2名で2週間~3週間程度の工事期間)」の場合

通常の改修工事の内容で工事を行った場合、こちらの人工数(期間)程度で工事を終えることとなるようです。
また、塗装工事の内容にも左右される事となりますが、基本的には各工程の省略を行わず、基本に忠実に作業を行った場合では、この程度の人工数(期間)が掛かる事は通常良くある事になります。

塗装工事において省力または簡略化されやすい工程

実際に施工する際に「必要がない」と判断され、省略されやすい工程や作業例になります。
省略したり簡略化する作業の判断は、各業者の考え方一つで違います。

「施工するにあたり」必要がないと思われがちの工程や作業

各塗装部位の下地処理(ケレン作業や・目荒らし)

目荒らしという作業は表面上に細かな傷を付け、その傷内に塗料が入ることにより、塗料密着面を多くし、より密着力を高める作業になります。
塗膜の剥離防止となる作業です。
ケレンというのは表面上の劣化箇所を除去する作業になり、綺麗な下地を作りその上に塗装を行うことにより、密着力の向上を目的とした作業になります。
共に今後の塗膜の密着力を向上させる作業です。

通常はこの作業がその上の塗料の密着力を高める作業になりますので、入念に行えば行う程良いとされています。
入念に行った場合では、塗膜の剥離の可能性が格段に低くなりますが、この作業を行わなわないとしても、必ず塗膜の剥離が生じるわけではありません。

また、これら作業は一旦塗料を塗ってしまえば、作業を行ったことすら見た目にはわからなくなってしまいます。

付帯工事における下塗工程の省力。

「鉄部 下塗錆止め処理の省略」

「破風板(ボード・木部)等の下塗工程の省略」

通常下塗工程の錆止めやシーラー(プライマー)は、下地の状態によりその工程を、「行うか」「行わないか」を判断される場合が多いようです。
下地の状態が腐食をして錆びていたり、表面が劣化しているような場合は行う場合が多いようですが、そうでない場合(錆びていない・表面が劣化していない)は省略される場合も多々あるようです。
解釈の仕方しては、錆止めは錆を止める塗料。
従って、錆びていないものの場合は不要である。
という考え方も出来ないことはありません。
シーラー(プライマー)のは劣化した表面を固め、その上の塗料の密着向上を図る塗料。
従って、劣化していない表面(活膜)の場合は不要である。
という考え方も出来ないことはありません。

個々の判断は実際に作業を行う業者が決定するのですが、業者の判断次第で省略される可能性のある工程となります。
また、昔はこのような工程を行わない事のほうが一般的でしたので、そのような風習が現在でも残っているのかもしれません。

配線・配管カバーの撤去・普及等 

この作業自体は全く塗装には関係のない作業になります。
配線等は外さなくても一緒に塗ってしまえば塗装を行う事は出来ますし、配管カバー等も復旧を前提に塗装を行いますので、わざわざ外してまで塗る必要性は実際のところはありません。

しかし、配線一つも汚さずに塗ろうとする姿勢や、まず撤去しない限り見えることのない配管カバーの裏まで塗る姿勢は、業者の姿勢としては評価出来る作業内容だと思います。
もし配管カバーを撤去する時が来た際には(通常はあまりないですが)、配管カバーの裏側も塗装を行なっていれば、何ら廻りと違和感ない状態の外壁となりますが、塗装を行なっていなければ、その部分のみは以前の塗装の色のままとなっておりますので、非常に見た目がおかしな状態になってしまうことは明白です。
塗装における必要性はどちらの作業も全く必要ありませんが、業者の塗装に対する考え方が見られる一例となります。

コロニアル塗装の際の縁切り作業の省略

現在では縁切り作業を行うことが一般的となって来ましたが、それでもまだ縁切り作業を省略する場合もあるようです。
縁切りとは塗料により塞がった瓦の重なりを、縁を切ることにより、内部に入った水を外部に排出させる為の隙間を確保するための作業となります。
縁が切れていないことにより、内部に入った水が外部に排出出来ず、ひどい場合では屋根から漏水が発生する可能性もありますので、現在では必須の工程となっています。

ただし、これを行わなければ必ず漏水が起きるということではなく、あくまでも起こる可能性が高くなるという事になりまして、今までの事例で考えた場合では、ひと昔前(10数年前)のこの様な縁切り材などない時に屋根を塗り替えたとしても、実際に漏水などが起きたりすることは、通常ではあまり無かったように思います。
そのような事情から、縁切り材は不要という考え方もあるのかもしれません。

コロニアル塗装の際の塗装作業の簡略化

動画では重なり部分は刷毛にて隙間を埋めないように塗装をし、平面はローラーを瓦の重なり方向に対して平行に塗っています。
この作業により、縁切りによって確保した隙間を埋めることのないよう塗装を行なっていますが、これを瓦の重なり部分の刷毛を省略し、ローラーを瓦に対して垂直に塗ることによって、段差と平面部を同時に塗ることも可能となります。(刷毛の作業の省略)
ただし、この場合の塗り方の場合では、ローラーにより瓦の重なり部も一緒に塗装を行うために、瓦の重なり部に塗料が非常に溜まりやすくなってしまい、また溜まった塗料によって縁切りにより確保した隙間を、再度塞いでしまうことにもなりかねません。
塞がると言っても全ての隙間が塞がるわけではありませんが、それでもある程度の隙間は塞がってしまうこととなってしまいます。
部分的にでも隙間があれば、その部分から水の排出は出来ないことはないのでしょうが、出来ることならば、縁切り作業により確保した隙間は、きちんと残しておきたいものです。

この塗り方には良い事がある反面、瓦の重なり部分を刷毛で塗る作業はかなりの時間を要する為(時間的にはローラーだけで塗る場合の倍以上)、実際作業を行う場合には、この塗り方で塗装を行う業者非常に少ないようです。
作業に対する時間が通常よりも掛かる事となりますので、費用も通常より多少掛かる事になってしまいます。

クラック処理の簡略化

クラック処理(シール工法)

単純に表面を埋めるだけの処理です。
どのようなクラックでどういった原因で発生し、どのような処置をとることが一番理想的なのか、ということはひとまずおいておきまして、このままの状態で塗装を行った場合に、表面上に出てきてしまうというような恐れのある大きなクラックに対する処理になります。
塗装した後に表面上に出てしまうような大きなクラックは、本来は他の工法の処理で修繕する事が理想的になりますが、塗装だけを行う場合においては表面処理だけを行なっておけば、とりあえずは塗装を行うことは出来ます。

あくまでも表面上の処置になりまして、このような処理を行ったクラックは再度割れやすいものの、割れる原因となる建物の動きが今後起こらなければ再発しない可能性も十分にあります。
クラックが再発しなければ、問題(建物内への水の侵入)はとりあえずは起こりませんが、再発した際には問題(建物内への水の侵入)が起こりうる可能性は格段に高くなります。

理想的な処理方法の場合は、再発しないという考え方をするのではなく、再発することを前提に考えた補修方法で修繕を行います。

クラック処理(Uカット工法)

この補修方法はクラックが再発することを前提とし(割れなければ割れないで良い)、再発した後に内部のシーリングによって、クラックが発生する原因の建物の動きに対して、追従出来るよう施工をしています。
もしクラックが再発したとしても内部のシーリングがあることにより、割れた状態を表面上のみにとどまらせ、内部のシーリングより建物内に侵入する水を防ぐような処置がとられています。

前者シール工法も補修はシーリングで行いますので、同じような効果が見込めるような気がするのですが、実際のところはそう対して見込む事ができません。
あくまで表面上にシーリングを行なっておりますので、動きに追従するために必要な、シーリング材自体の厚みが全く取れていないことになっています。

あくまで表面上のみの処理方法と思って頂いたほうが良いと思います。
イメージ的にはクラックの内部に入っているように思えますが、比較的大きいクラックといえども、実際には1mmにも満たない幅しかありません。
その隙間にシーリング材を内部の隙間の奥にまで綺麗に充填することは、中々容易に出来ることではありません。
上から押さえまして圧力を掛けて内部に入れ込むつもりでも、実際のところその圧力はクラック内部に掛かるよりも周囲に逃げる分のほうが多くなりますので、思ったほど、クラック内部にシーリングが充填できていない事のほうが多いと思われます。

今回とりあえず大きく6つほどの事例を上げてみましたが、細かい作業を見ていきますと他にもまだ色々とありまして、実際はかなり省略や簡略化が行われています。

このような作業の省略や簡略化を行わないことには、実際には2名で1週間程度の期間で工事を終わらせる事は出来ない事になります。
また、そのような工事を行ったとしても、将来何らかの問題が生じなければ全く問題にならず、逆に非常に合理的に、且つ、早く(手際よく)工事を行った優良な業者という、印象を周囲は受けることもしばしばです。

理想的な工事内容とは

このページにおいて最も重要な内容となります。

「塗装工事において省力、又は簡略化されやすい工程」での内容を踏まえまして、考えていきたいと思います。
理想的な工事は十分に手間と費用を掛けることが出来るのであれば、全く問題はないのですが、実際に工事を行う場合、必ずある程度の予算が決まっています。
従いまして、その予算の範囲内で最も適した工事内容を組み立ていくかということが、最も重要な事になってきます。

将来、問題が起きる可能性が少ない良い工事内容の場合では、時間と費用が掛かってしまいます。
 しかし、これらの工事内容で工事を行ったとしても、問題が起きる可能性は低くはなりますが、全く起きないとは言い切れません
 ある程度の工事内容で工事を行った場合では、時間と費用がそれほど掛かりません。
 しかし、今後問題が起きる可能性は前者よりも高くなりますが、必ず起きるというわけでもありません
 実際は一体どちらが良いのかハッキリと出来ないのが実情です。

工事を提案する(行う)側としては、問題が起きる可能性が低いベストな内容を提案しますが、当然の事ながらそのような工事内容は費用が掛かってしまいます。
工事を依頼する側としては、なるべく費用は抑えたい。
と言っても、後々問題も生じて欲しくない
という希望がありますので、お互いに逆の立場から一つの答えを決めなければなりません。
非常に難しい問題です。
基本的に「良いものを安く」という心情は当たり前に皆さん思うことになりますが、残念ながらこれは現実的には不可能近いことになります。
人力で作業を行わなければならない以上、良いものを造り上げるためには手間と時間が掛かることとなってしまい、その結果として 人件費用が掛かる=工事費用が掛かる ということになります。
従いまして、残念ながら時間と費用掛けずに良いものは出来ないと思ってもらったほうが、良いのかもしれません。
その事を踏まえて頂き、2つの希望の内「良いもの」「安く」のどちらをまず優先させるか、という事をまず決定する事から始めて行かなければなりません。

良い工事内容でも、
問題が生じる可能性は限りなく低くはなりますが全く起きないとは言い切れません。
ということになりますし、
ある程度の工事内容でも、
問題が生じる可能性は前者よりも高くなりますが、必ず起きるというわけでもありません
費用が掛かる方は、問題が起きる可能性が比較的低い
費用が掛からない方は、問題が起きる可能性が比較的高い
ということになります。
要するに、今後起こりうる問題、それも可能性に対しての費用を掛けるか、掛けないかと言う事になります。

注 ここで言う費用を掛けるというのは、全体的にバランスがとれた工事内容(下地~塗装までの内容を重視したもの)を行う際に掛かる費用のことになります。
単純に塗装を高グレードにした場合(アクリルシリコン → フッソ)にも全体の費用は上がりますが、下地工事に重点を置いていないような工事内容での場合では、ここで言う費用を掛ける意味合いが違います。
全体のバランスが良い工事内容での費用アップということになります。

生活営む上で可能性に対して掛ける費用に生命保険や損害保険がありますが、その保険という言葉に置き換えて考えてみますと、
工事を行う際に、建物に対する保険をどの程度掛けるかということになります。
保険は問題が起きなければ全くもって無駄な費用となりますが、いざ問題が生じた際には非常に役に立つものです。

理想的なクラック処理・縁切りによる漏水対策に掛ける費用も、実際にクラックの再発や漏水が起きない限りは結果的に無駄な費用となってしまいます。
しかし、仮にクラックが再発した際には、理想的な処置を行なっていれば、建物内部に侵入する水をかなりの確率で防ぐことが可能となります。
縁切りによる漏水対策を行なっていない場合、実際に漏水が起きてくるような場合漏水が起きた時点では、すでに下地の構造材の腐食やルーフィングの劣化が進んでいる段階となってしまっていますので、それらの腐食や劣化はまず免れません。
しかし、縁切りを行っていたことによりもし漏水が回避出来たとするならば、漏水による下地の腐食や劣化を未然に防ぐ事が出来たということになります。
もし漏水が起きたことにより下地が腐食や劣化が進行してしまい、修繕が必要となってしまった場合では、その費用は当初の縁切り以上の費用が掛かってしまう事にもなりかねません。

このような事を考えつつ、まず何を優先させるのかという事を、はじめに考えておくことこそが、本来の目的に沿った理想的な工事を行うための第一歩となるのではないかと思います。

思いを共有する

もう一つ理想的な工事を行うために重要な事になりますが、
工事を行う場合のように請け負った業者が物を造りあげていく場合では、その業者の作業が必ず伴いますが、作業を行う業者の意思次第では、出来上がるものの品質を残念ながらある程度左右出来てしまうのが現状です。
他のページにも記していますので、多少重複する内容になりますが、
工事担当業者の意識によって、工事の内容が伴うか伴わないかが決まってきます。

例えば実際に工事が始まった後に、契約当初の話の内容と異なる工事内容が行われていたとします。
そのような場合は当然確認作業を取る必要性があるのですが、このような場合に施主側にとってマイナス的発想が生じる場合が出てきます。

例えば以下のような施工に対する疑問が生じたとします。
「塗り工程が少ないような気がするが…」
「見積当初の話と施工方法が違うが…」
「1日で外壁塗装が終了しているが…あまりにも早すぎではないか…」

このような疑問点を直接、作業している業者に確認する場合、
「確認をしたいが、もし職人の気を悪くさせたら、手抜きをされないだろうか…。」
という不安(マイナス的発想)などです。
お互いに話し合って納得が出来るような説明があれば安心もするのでしょうが、そうでない場合は理解が出来ないどころか、今後の工事にずっと不安が付きまとってします。
このような問題は、このような業者を選んだ事自体そもそも問題なのですが、そうでなくても、一旦不信感が芽生えた工事は、すでに目標とする理想的な工事とはかけ離れてしまいます。

そのような事を無くすためには、工事を依頼する施主側の立場として業者を選ぶ際には入念に調べた後に、自分で選んだ業者に全てを一任する事が必要であり、そして信頼する必要があります。
万が一、選んだ業者が良い業者でなかったとしても、
「自分で選んだのだからそれはそれで仕方がない。」
と思える程度の覚悟は必要となります。
本来の理想的な工事を目指すためには、施主側工事業者を信頼する必要があり、また工事を請け負う業者は、お客様の為により良い工事を行おうとする気持ちが、双方に必要となります。
どちらか一方でも欠けますと、最終的に理想的な工事には成り得ません

不信感を持った業者が行った工事には、例え良い内容の工事であったとしても、に不信感が付きまといますし、
(この場合は、施主 不信感 × : 業者 良い工事 ○)
また、依頼者側は信頼していたとしても、業者側が利益優先のような施工(手間を掛けない工事)をした場合でも理想的な工事では無くなってしまいます。
(この場合は、施主 信頼 ○ : 業者 利益追求の工事 ×)
理想的な工事となるためには、必ずお互いの思いが一緒になる必要があり、そして、その思いを共に共有する必要があります。

施主 : この業者に良い工事をして貰いたい。という思い。
業者 : このお客様の為に、良い工事を行いたい。という思い。

このように、お互いの思い(目的)が一致(共有)した時に、初めて本当の意味での理想的な工事にたどり着くことが出来ます。

補足「保証」について

仮に費用を抑えた工事を行ったとして、後に何らかの問題が生じたとします。
「実際に問題が生じた場合は保証があるから、その保証で対応出来るのではないか。」
という考え方があるかとは思いますので、その「保証」に付いて、ここで補足ながら話していきたいと思います。

実際の工事では「保証」が付いている場合が一般的ですが、この「保証」については100%「保証」とするということではなく、

  • 「塗膜性能に関して保証します。」
  • 「構造上の原因により発生した症状は保証外となります。」

などのように、限定的もしくは条件が付いている内容の保証が一般的となっています。
保証書の発行がきちんと出来ていて、また手元にあれば、内容の意味合いを十分に理解せずにいたとしても、書類があるということだけで安心もするかも知れませんが、実際のところ保証書の内容によっては全く何も保証されていないような場合もありますので、注意が必要となります。

仮に「塗膜の剥離が起きた」とする場合

塗膜の性能はきちんと下地に密着していて発揮されるものですので、塗膜剥離が起きてしまっては何の役にもたちません。
密着している状態も性能の一つと考えるならば、剥離という症状は保証対象内のように思えますが、
前者「塗膜性能に関して保証します。」の場合、業者の見解は剥離の原因は塗料や施工によるものではなく(内部からの湿気など)、塗膜としての機能は十分に発揮していたが外部からの漏水や内部からの湿気など要因によって塗膜剥離が起きてしまった、との見解だったとします。
そのような場合、実際に剥離は起きているが、その剥離の原因は、施工又は塗料以外の原因とするならば、保証対象外ということになってしまう恐れが十分にあります。

もしこの塗膜剥離は施工不良が原因(降雨の後、下地をきちんと乾燥させず塗装を行なったしまったこと)だとしても、後に塗膜剥離の原因を特定することは、実 際に施工を行ったものはすぐに思いつくかも知れませんが、そうでない人が判断する場合は経験や知識がないと非常に特定できない事になってしまいます。
仮に原因が施工側にあったとしても、「何らかの湿気等の要因のせいだと思います。」と言ってしまうような業者でしたらどうしようにもありません。

では一体どのような症状ならばこの上記の保証が適用されるかと申しますと、この「塗膜性能に関して保証します。」という内容の保証は、表面劣化(チョーキン グなど)が、本来維持できる期間よりも早い段階で、劣化が始まってきたというような場合においての保証ということになりまして、10年程度の耐久性がある 塗料が、3年程度で劣化が始まってきたというような場合になります。
塗装に対する保証では無く、塗料に対する保証という内容になります。
通常の施工を行った場合には、現実的にはまずありえない事に対する保証という事です。

仮に 「外壁にクラックが生じた」 とする場合

ひび割れは自然に発生するわけではなく(ヘアークラックと呼ばれる小さなひび割れは除く)、建物の動きによって発生することが大半となります。
従いまして、ひび割れが起きたとする原因は塗膜や施工にあるわけでは無く、建物構造(補強材不足)や地盤にあるということになりますので、発生したひび割れは保証対象外と言うことになってしまいます。
仮 に営業トークで「この塗料は弾力性があるのでほぼ割れません!」と言わていたとしても、保証内容に「構造上の原因により発生した症状は保証外となりま す。」と記載されていれば、「塗料の許容範囲以上の動きが建物で生じたため割れてしまったようです。」と言われてしまえば為す術はありません。

この文言は業者側からしてみれば、全ての症状に対して言い訳ができるオールマイティーの文言になりまして、必ずと言っていい程、保証書の内容に同じ記載、もしくは同様の内容の文言が含まれています。

これら二通りの例を見るとわかると思いますが、保証しているように見える内容でも、解釈の仕方によっては「実際には全く保証がされていない」 という場合が、残念ながらほとんどです。

ここまでの内容は明らかに施主側にとっては不利益な内容としか受け取れませんが、一体このようなことを書いてまで何を伝えたいのかと言いますと、このような文章上の記載(内容)には、業者にとって必ず逃げ道を残しているような場合が普通になっておりまして、そして、そのような記載の解釈の仕方を良くも悪くも利用するのは、請け負った業者次第になってしまうということです。
いくら、長期(例えば10~15年)の保証期間がついていたとしても、保証書内に上記のような条件が記載されているような場合では、解釈の仕方によっては、全く無意味なものになりかねる恐れがあります。
仮に保証対象となる症状が起きたとする場合に、先の例えにありましたような解釈をするような業者でしたら、まず保証対象とみなさないと思われます。
従いまして、無償での修繕は行なわないということになりかねません。
実際にこのような事例で(「内容を伴わない高額な工事」 参照)、以前施工した業者がそのような見解で保証対象とみなしてもらえず、まったく処置を行なって貰えないような事になったケースもあります。

このような事もあるということを踏まえて頂きまして、保証内容に関しましては良く吟味をしたほうが、将来の安心につながるのではないかと思います。
単純に、保証期間が長い = 良い業者
ということには成り得ないのでは無いかと思います。
また、そのような保証対象にならないような症状が生じたとしても、業者次第では無償で修繕を行なってくれる業者もありますので、工事を依頼する際にはそのような業者に依頼することが安心出来るのではないかと思います。
ではどのような業者だとしたらそのような対応をしてくれる可能性が高いのかと言いますと、他のページに書いている内容と重複することになりますのでここでの詳しい説明は割愛させて頂きますが、何に対しても(工事内容や保証内容、理想的な工事となるための信頼関係や思いの共有)、業者の選定が一番重要になることは間違いないようです。

もう一つ私自身が見聞きしたケースで面白い例がありましたので、ここで問題形式でご紹介したいと思います。

Q さて、この保証書からどのような事がわかるでしょうか?

 

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見るからに問題が無さそうな保証書に見えます。
また保証期間も長く、保証内容も全ての内容が含まれているように思えます。
上記の例の文言なども含まれておらず、良い内容の保証書のように思えます。

以上が私の思った事でして、またこの事を教えて下さった方も同様に思ったそうです。
内容に関しての確認は、再度担当者と確認も行ったそうでした。

さて、ここで答えです。

A 保証書の内容に関しての保証は全て行うとのこと。
  但し、無償ではなく、有償になるということ。

この話を聞いた時はビックリしたのを通りすぎて、逆に納得されられたのを今でも覚えています。 ^^;
単純に何らかの症状が発生した際には、期間内は有償になりますがアフターメンテナンスを行うことに対しての保証だったようです。
有償でしたら工事を依頼していない業者に依頼しても普通に行います。
確かに無償と記載はないので、業者の言い分もわからなくはないのですが、さすがに普通ではありえない回答ですね。

「補足」
以下のような明らかな塗膜剥離の場合などは、保証対象に含まれる事となりますが、実際にはこのような事例はほとんど生じることはありません。

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