基本的な塗り方

塗装を行う前に

塗装を行う際には、周囲の物が塗料によって汚れないようにする必要がありますので、あらかじめビニールやテープなどを貼り付け、汚れることを防止しておく必要があります。
この作業を養生を呼びますが、最終的に綺麗に仕上がるか否かは、この養生がどの程度きちんとできているかで変わってきますので、きちんと行なっておくことが重要です。

養生は数種類のビニールやテープを使用して行います。

「テープ類」

 布テープ

 

 

「布テープ」
25mm幅の布テープになります。
基本的にこのテープを使用して養生を行います。

 マスキングテープ

 

 

「マスキングテープ」
上記の布テープより粘着力がないテープになります。
塗装を行った面にテープを貼り付ける必要がある場合は、こちらのテープを使用する場合が多いです。

 マスカー

 

 

「マスカー」
布テープにビニールが付いている養生材です。
ビニールの長さは色々ありますが、一般的に550mm巾のビニールが付いたのもが良く使用されています。

「ビニール類」

 ビニール類

 

 

DIYではあまり使用されることは少ないですが、このような1800mmサイズのビニールなどもあります。

 ノンスリップタイプ

 

 

 「ノンスリップタイプ」
少々厚手のビニールになりまして、人が歩く必要がある箇所などに貼るビニールになります。
上に乗っても滑りにくいタイプのビニールです。

 養生ビニール

 

 

 「通常のビニール」
大きな窓などを塞ぐ際に使用するビニールになります。
ノンスリップタイプとは異なり、薄手のビニールになりまして、また滑りやすいビニールです。

他にも色々と養生材の種類はありますが、通常はこれら上記の種類で十分となります。

養生の仕方

汚れては行けない箇所にビニールやテープを貼り付けて行くのですが、この際に1点だけ注意をしておくことがあります。
例えば、右の壁は塗装を行う・左の壁は塗装を行わない場合では、左の壁に養生を行うことは容易にわかりますが、養生を行う場合塗り分ける入り隅部分ギリギリにテープを貼り付けるのではなく、少々離して貼り付けを行っておきます。
このようにすることにより、テープの細部まできちんと貼り付けることが出来るようになり、塗装後に養生を剥がした際に、見切りが綺麗に仕上がるようになりますので、この事を意識して行うと良いでしょう。

養生の行い方 養生の行い方 2

刷毛の塗り方

続いて、刷毛の塗り方になります。

基本的に右利きの場合、刷毛は右から左に向かって塗っていきます。
塗る長さ1m程度の短い場合でしたら、端から端までひと刷毛で塗れるため、塗る方向や塗り方はさほど気にしなくていいのですが、数mあるような長いものを塗る場合では、途中で区切りながら塗っていく必要があります。刷毛の塗り方この時に繋ぎ目となる箇所ですが、この繋ぎ目は払いながら繋げていくほうが綺麗に仕上がります。
払いというのは習字の払いと同じで、刷毛を払いながら繋げていきます。
間違っても繋ぎ目は、習字でいう止めで繋いでは行けません。
刷毛塗りというのは、どうしても刷毛目というものが出来てしまいますので、その刷毛目が出来るだけ目立たないように、払いながら塗って行くほうが、綺麗に仕上がる事になるのです。
刷毛の塗り方実際に刷毛塗りを行なっている動画をこちらで紹介しておきますので、ご覧になると良くわかるかと思います。

ローラーの塗り方

最後にローラーの塗り方になります。
ローラーで広い面積を塗る場合は、上から下に向かって、かつ右から左に向かって塗っていきます。
ローラーの塗り方塗る物によってはこのような分け方で塗装を行うこともあります。
ローラーの塗り方始めにローラーに塗料を均一に含ませた後に、塗る範囲内全体に塗料を配ります。
ローラーの塗り方一旦全体に塗料を配り終わりましたら、次は塗料を均等にするため、ローラーを横(水平)方向にしまして、全体を塗っていきます。
ローラーの塗り方最後に、再度、縦(垂直)方向で全体を仕上げて完了となります。
ローラーの塗り方以上がローラーの基本的な塗り方となります。

実際にローラー塗りを行なっている動画をこちらで紹介しておきますので、ご覧になると良くわかるかと思います。

今回この頁では、養生の仕方、刷毛の塗り方、ローラーの塗り方、と説明しましたが、後はこの基本形の応用となります。

  • 養生は少し離して貼り付ける。
  • 刷毛は右から左に向かって、払いながら塗る。
  • ローラーは縦横方向に塗り、全体の塗料を均一に塗ることを心がける。

この3つが基本となります。