外壁に張る板状の外壁材の総称。サイディングには代表的な3種類があります。
| 金属系サイディング外壁 | 表面にはスチールなどで施し裏には断熱材を入れており腐食しにくい性質をもった丈夫なサイディング外壁 |
|---|---|
| 窯業系サイディング外壁 | 耐久性を高めるためにセメントに木片などを混ぜ、プレス成形で板状にしたサイディングで工場塗装のものと現場塗装のものがあります。 |
| 木質系サイディング外壁 | 天然木などを塗装したサイディングで木の呼吸を遮らないよう表面を炭化処理したもの |
ここでは主流である窯業系サイディングについて記載していきます。
サイディング壁はボード(サイディング材)とボードを縦横に繋合わせて1つの壁になっており継ぎ手部(ジョイント部)は水分等の浸入防止のためシーリング材を充填してあります。
ボード表面には塗装が施されており工場塗装か現場塗装のどちらかです。一概には言えませんが現場塗装ではコスト削減を図る為、安価な塗料が使用されていることが多いようです。
工場塗装に関しましては、最近では塗膜の10年保障のものもありメンテナンスが10年~20年不要と謳われているものもあるようです。しかし、これはボードの塗膜に関してのことありサイディング壁の重要ポイントである継ぎ手部のシーリング材に関してのことではありません。
ボード表面には塗装を施し、継ぎ手部にはシーリング材を充填し保護していますが塗膜もシーリング材も永久的なものではありません。適切な時期の点検・メンテナンスをサイディングメーカーも勧めています。
モルタルに比べ軽量で耐震性に優れているものの、やはり何らかの衝撃や歪みにより亀裂が入ったり割れたりすることがありますが通常ですと割れたりしないので、構造上または施工上の問題がないかを確認し、有れば割れた原因の対策を立てることが大切です。
塗膜の劣化による現象で、乾燥した壁面を手で撫でるとパウダー状のものが手に付きます。外壁は新築工事完了後より紫外線・風雨・気温の変化など過酷な環境下にあり、劣化が始まっています。
シーリング材は乾燥後、ゴムのような弾力性を持ちます。劣化が進行すると、まず弾力が無くなり建物の動きに追従できず接着面から剥離したり切れたりします。目視で確認できますのでご自分で点検してみるのも良いでしょう。
継ぎ手部(ジョイント部)横に等間隔で釘が打たれていますが、その釘の頭が緩くなり壁面から飛び出ている場合があります。
ボード表面には塗装が施されており工場塗装か現場塗装のどちらかです。一概には言えませんが現場塗装ではコスト削減を図る為、安価な塗料が使用されていることが多いようです。
工場塗装に関しましては、最近では塗膜の10年保障のものもありメンテナンスが10年~20年不要と謳われているものもあるようです。しかし、これはボードの塗膜に関してのことありサイディング壁の重要ポイントである継ぎ手部のシーリング材に関してのことではありません。
ボード表面には塗装を施し、継ぎ手部にはシーリング材を充填し保護していますが塗膜もシーリング材も永久的なものではありません。適切な時期の点検・メンテナンスをサイディングメーカーも勧めています。
亀裂の程度・原因によりますが、メンテナンス後に再度亀裂が入る可能性がある場合、または亀裂の程度が酷い場合は亀裂部分を機械でV字に溝を掘ります。次に密着性を高めるプライマーを塗布し、乾燥後シーリング材を充填します。その後パテで埋め戻し塗装を施します。微細な亀裂はシーリング材のみで埋めます。
欠損の場合はボードを張り替えるしか無いです。同じ模様のボードが単品で入手できればよいのですが数枚セットでしか販売してくれないことが多いのでコストがかかってしまうこともあります。
サイディング壁のメンテナンスにおいて最重要ポイントになります。
継ぎ手部及びサッシ廻りの既存のシーリング材は撤去し、新しくシーリング材を充填する打ち替えが基本となりますが、既存のシーリング材にまだ弾力があり打ちしろ(シーリング材を重ねて充填するだけの深み)がある場合は増し打ち(既存のシーリング材の上から被せる)を施すこともあります。シーリング打ち替えは高圧洗浄前に行います。これは高圧洗浄による継ぎ手部からの漏水防止のためです。
シーリング材にも適材適所で使い分けるべく種類がいくつかあります。サイディング壁の継ぎ手目地・サッシ廻りには変性シリコンのシーリング材を使用します。これは耐久寿命が長く、動きに対しての追従性に優れています。シリコン系は塗膜が密着せず塗装が不可能なのですが、その中でもこの変性シリコンは塗装が可能なのです。ただし、ブリード(シーリング材と塗膜が化学反応をおこし、仕上げ面の塗膜が粘着性をもつことで埃を吸い付けてしまうため壁面が黒く変色する現象)を起こしてしまう為、変性シリコンシーリング材の充填乾燥後にブリードを防ぐプライマーを塗布します。その後、塗装工程に移ります。
ボードを留めてある釘が緩くなっている場合は釘を打ち直し、穴が開いている場合はシーリング材で穴を埋めます。
適した材料を紹介する前に専門的なことになりますが出来るだけわかりやすく記載しますのでご理解ください。手抜き工事の予防発見にも役立ちます。
(下地調整塗材はサイディング壁には通常使用することはありません。)
例えば微細なひび割れ・ピンホール(巣穴)などが多い下地に塗装が出来るようにするための材料です。
下地と塗膜の密着力を高める為の材料です。通常シーラと呼ばれます。
塗膜の機能を決める材料です。機能とは歪みによるひび割れに対して追従する性質であったり、断熱・遮熱工法の場合には断熱性を司る材料を使用します。
塗膜の性能を決める材料です。性能とは耐久・低汚(汚れにくさ)を決めること、例えばウレタン・シリコン・フッ素等のことです。
材料はこの4つにわけられます。中塗材は1回塗布でよい場合と2回塗布が必要な場合と工法や材料で異なります。上塗材は絶対2回塗布です。一般的に[2]の下塗材が下塗、[4]の上塗材の1回目が中塗、2回目が上塗と会話上、このようにされることが多いようです。間違いではないのですが中塗材を上塗1回目と勘違いが無いように見積もりの内容を確認されるときに塗布回数も確認されたほうがよいかと思います。工法によって塗布回数も異なりますし、よっては材料費の違い分+手間代の違いにより単価も変動しますので。
サイディング壁はモルタル壁のように歪み・ひび割れは多く出ませんので追従性の高い塗膜、つまり弾性である必要はありません。
代表的なものを下記にあげますので詳しくは塗料紹介ページをご覧ください。
1液水性多機能型カチオンシーラ(商品名・水性ミラクシーラエコ)
下地への浸透性に優れており、高いシール効果を発揮します。既存の塗膜・下地と新しい塗膜との密着力を高める材料です。1回塗布です。
2液型弱溶剤形エポキシシーラ(商品名・マイルドシーラEPO)
浸透・固着性が高く、下地の補強効果に優れています。旧塗膜との密着性にも優れている材料です。1回塗布です。
近年では少ないのですが、サイディング壁に吹付けタイル・リシン吹き付け塗装をしていることがあります。その場合、小さな石の凹凸により通常の下塗材+上塗材では仕上がりがあまり良くないため、下塗材と中塗材を兼ねた1液水性微弾性サーフェーサー(商品名・水性ソフトサーフSG)を使用します。1回塗布です。
サイディング壁で中塗材を使用する場合ですが遮熱工法及び遮熱断熱工法のときに専用材料を使用します。(工法名・クールテクト工法またはサーモシャット工法)
下塗材シーラが水性であれば上塗材も水性を使用、下塗材シーラが弱溶剤であれば上塗材も弱溶剤を使用します。
(商品名・水性コンポウレタン/水性セラタイトSi/クリーンマイルドウレタン/クリーンマイルドシリコン)2回塗布です。